自費出版専科 山の辺書房ニュース
自費出版専科の山の辺書房では今山の辺電子書籍がアマゾンキンドルにて99円セール実施中!
併せて、チラシも掲載したので見て下さい。
自分史の現状が分かりますよ。
●私は活版印刷の時代、新聞記者をしていた。そのとき、自伝のすばらしさに目覚めた。
●昭和の終り頃事務所を開設。記者との二足のわらじを脱ぎ捨て本格的にノンフィクション制作の取り組みを始めた。その頃「自分史」という言葉が生まれ、同時に多くの業者が林立した。
●当時は現在のような活字離れもなく、従って出版不況ではなかったが、確実に儲けが出る自費出版は人気があり、ここぞとばかり派手な宣伝をまき散らし初心者の獲得に躍起になっていた。
●どんな原稿でも、原稿用紙に文字さえ書いてあれば「これは素晴らしい! うまくいけば作家になれますよ」また、「あなたの素晴らしい本が全国の書店に並びますよ」などと甘言を連発し大量の部数を作るよう説得。その気になった初心者は疑いもなく発注した。
●♪行きはよいよい帰りは怖い~とは童謡だが、これに酷似したことが彼方此方で起こった。私の事務所にも或るご婦人が来て「出版社の指示通り5000冊作った。全国の書店に並べてくれたそうだが一冊も売れなかった。居間には返品された本が山積みなので何とかして欲しい」といった。私にはどうすることも出来ない。そこで「災難です。全部回収業者に頼んで処分してもらう以外方法はありません」と言った。可哀想だが仕方がない。
●今回なぜこのようなことを書くかというと、既に下火になっている筈の業界で昔と同じことが繰り返されているからだ。否、昔より酷い。過日、日本消費者センターのHPを見て仰天した。何と、自分史全盛時の倍近い苦情相談がきているのだ。映像文化全盛で人間本来の能動的思考回路が働かなくなり、およそ「行間を読む」という言葉さえが辞書から消えかかっている現在。見るだけ、触るだけで能事足れりという今の社会。刹那的思考・行動が蔓延し受動的思考となってしまった人々。イメージ力皆無で幼児化した大人の事件がニュースになっている。大人のオモチャの如きゲームそれにマンガ本。それでも自分史・自伝は息があるのだ。
●振り込みサギがうなぎ登りに増えている昨今。神聖な世界の自伝のジャンルも何とかしなければ、大変なことになる。ふと、昭和三十年代、テレビが出現したとき、偉大な評論家が言った言葉「一億総白痴化」が脳裏をよぎった。
●そこで、下記のようなチラシを作ってみた。エキテンサイトや山の辺書房のホームページにも載せた。(http://web1.kcn.jp/y-pub)
●現在販売中の私の著作(それほど大したものではないが…結構皆さんが読んでくれた)99円の書き方ガイドにも書いたが、余程の事がない限り自分史は読まれない。まずは100冊ほど作って電子書籍にするなり簡易本にするなりすることから始めるのが正解かも知れない。
ご参考チラシ