yasutokuのブログ

自伝・自分史の制作。原稿拝見およびご指導。取材し執筆。

自費出版専科 山の辺書房から2000ダウンロード御礼と追加ご案内

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3.電子書籍.ASIN.B01I80LJLW よしいふみと著 アマゾンキンドル。検索→山の辺書房
自叙伝・赤裸々な告白「ど根性」

中岸おさむ土方半生記  99円(特別価格)


●初版以来20年以上経過したが、未だ購読を希望して下さる方々がいることで、このたび初版の本筋を損なわないよう充分配慮し、著者自らが追加リライトを加え、自分史の決定版として再発行しました。

●私は30年余自分史作りに携わってきた。自分史の自費出版というジャンルは余程のことがない限りロングセラーにはならない。先が見えない閉塞感ただよう世情を反映してなのか、このように息が続いているのは自伝の内容に何かを訴えるものが織り込まれているからかもしれない。いずれにせよ、今後末永く青少年諸君から大人の人々まで読み継がれていくことを希望している。

[本編の内容]
昭和13年、現在は世界遺産の地「熊野本宮」に生まれ、幾度も涙しながら限りなき貧しさに立ち向かった日々。

(その様は名作おしんの男版と評された)

小学6年で真夜中の土方仕事体験。加えて学校での無視、登校拒否。そんな中、中学になっても真夜中の土方は続いた…夜通し土方した朝、母が運んでくれた朝飯の茶粥を、学校の始業時間を気にしながらかきこんだ音無川の河原。暗く寂しい孤独の谷間で主人公を迎えてくれた運命の扉とは……。
約半年完全密着取材を敢行。赤裸々に告白した勇気ある告白自叙伝です。


           ★★★★★★★★★

[各界からお寄せいただいた書評] 

●特に、現在の荒廃した教育現場に対する考察が多い。また、今回は割愛しましたが、失意のどん底に転落した一般読者からの感謝文も多くありました。
 
宮司(web匿名)
「何気なしに足元の土をつかんだ。ひと握りの土は、ほんのりと温かい。その温もりは手のひらから腕に、胸にしみこむ。おさむ少年は、生まれて初めて確かな手ごたえを感じた。よし、土で成功したる! このとき、しっかりと心に誓った」
 上の文は、「ど根性」中岸おさむ土方半生記……運命の扉……章の一節である。
 このとき、主人公おさむ少年は十三才。旧社地、大斎原の近くの土木作業場で休憩時のことである。この瞬間、おさむ少年は、土をとおして神との出会いを体験した。そして、熊野大神は、素晴らしい啓示を与え給うたとわたしは確信する。まさしく運命の扉がここに開かれた。
 土方仕事の経験は、この時が初めてではない。既に小学校六年の年少で真夜中から夜の明けるまで土方仕事をやりぬいて家計の手助けをしている。
 その後も、筆舌に尽くしがたい艱難辛苦を見事に克服して、その度毎に大きく運命を切り開いていった。
 人間は誰しも、他人にはうち明けられない秘密を持つ。主人公中岸さんは、それを敢然と曝け出し、告白し、訴えた。このことは、[心のみそぎ] をなし了えたわけである。
 それにしても、何と、この実録小説は素晴らしいものか。只々、頭のさがる思いがする。


新聞編集長(web匿名)
 想像を絶するような苦労を淡々と乗り越えてきた中岸さんの鋼鐵のような強い意志と精神力に感動をおぼえた。
 母に心配させたくない、悲しませたくないと、がむしゃらに頑張り抜く中岸少年の姿が今も瞼に焼き付いて離れようとしない。
 少年少女諸君がこの本に接するとき、今、自分たちが忘れかけている〝何か〟を思い出し、同時に、さらに大きな夢と希望を抱いてくれるであろうことを確信する。

 

文化協会会長(web匿名)
 児童図書「ど根性」発表記事を新聞で見て直ぐ買って知人にも送り紹介しています。
 極貧のどん底の生活から耐え忍び苦闘して立ち上がった根性は【金次郎、おしんそっくりで、涙と力強さをもって読ませていただきました。
 万人必読の書。心から頭がさがりました。

 

(web匿名)
 午後から仕事を休み、一気に読み終えました。夜はすでに一時過ぎになり、床のなかに入り眠らねばと焦りはしたものの、深夜の河原に、言語を絶する過酷な労働に骨身を削るひとりの小学 六年生が脳裏をかけ巡り、とうとう朝まで一睡もできなかった。
 あまりにも凄まじい苦難の実話でした。
 激動の昭和に、しかも我が郷土に、明治、大正期に見る立志伝中の人物が実在したとは……。
 この本こそ、一般人はもとより青少年必読の書といわずして何といえよう。

 

医学博士(web匿名)
 地を這うような、どん底の人生から立上がる凄絶さ。誠に目を見張るような人生だと思います。
 一気に読みおえた私は、目を閉じた儘、暫く放心状態でした。やがて、万感交々去来するものがありました。
 今更のように、中岸さんの人間の深みを感じました。誰にでも真似る事が出来るものではありませんが、せめて心の糧にしたいものだと思います。

 

大学講師(web匿名)
 児童図書「ど根性」を読みまして只々感動するばかりです。まだ幼い十一才のときより真夜中のじゃり持ち土方仕事にでて、両親を思い、家庭を思い、また、自分に打ち勝つ精神力、たくましさ、その精神の粘り強さには驚嘆するばかりです。
 とくに、百頁の、母親が我が子に詫びて見送るあの情景が涙させるものでした。
 大阪の釜ヶ崎で立ちん坊で働き、ドヤ街の生活をしながらよく頑張りましたことは[ど根性精神]のひと言につきるものと思います。
 主人公の社会での生活された場面も、人間性の切磋琢磨が相まって築きあげられた人生観は、わたしの胸を深く打ちました。
 作者が、主人公の人柄を克明に掘り起こしたこの著作は素晴らしく、その執筆に感銘いたしました。

 

議会議員(web匿名)
 嵐の中に、小さな舟が波にもまれつつ幼い魂を燃やし続ける主人公、中岸さんの人柄に感動しました。
 現在の中学生や高校生に、また、ひとりでも多くの方々に、この本を読んでいただきたい。
 学ぶことのみを知って、真に生きる力を失いつゝある昨今、失意のどん底にいる若者たちよ、この本の主人公中岸おさむさんのように、這い上がれ、地の底から這い上がれ。失敗を敗北であると思い込む若者。このことで、年間多くの命を自らの手で失う(自殺)。
 失敗をバネにして、雑草のように生き抜いてほしい。そんな訴えをしている本が少ないなかで、「ど根性」の本は、失敗は敗北ではなく、人生のバネであり、苦労は他人のためではなく、自 分のものであると教えている。

 

教育委員会委員長(web匿名)
「ど根性」なる作品に接する機会を得て、非常に感激している。
 今、わたしは、この一冊の本を読み終えたが、自分自身呆然としてしまって、何だか、自分の頭に占めていた既定の概念というものがすっかり掃き消されてしまったような気がしている。書評を書くその糸口すら直ぐに出てこない始末だ。
 わたし自身の生活体験は勿論のこと、わたしの頭のなかでも想像できない、主人公おさむ君の壮絶たる生き様のなかに、現在の人々がとっくの昔に忘れてしまった人生の真の価値について答えてくれる何かがあるような気がする。
 昨今、こどもたちを取り巻く環境は誠に憂慮すべきものがあり、数多くの学生諸君が学校生活のなかで、自分の生きる意味を見失い、喘ぎ苦しんでいる姿を多く目にしますが、どうしたら彼 らに、それぞれの人生目標を掴ませ、自分の生き甲斐を見つけさせてやれるのか……。日夜、悩み続けている。
 近年、わが国は、急激な経済発展により、国民生活は豊かになってきたが、反面、学校の荒廃等憂慮すべき問題が生じている
 社会に於ける幾つもの退廃した現象、そのなかでの家庭崩壊。併せて低学力という三重苦を抱えた現在の悩めるこどもたち。そんな彼らが、自力ではどうすることもできない苦しみのどん底 から激しく訴える姿……それが、教師に或いは学校に対して苦悩をぶつける行為……。こうしたことが、校内暴力の様々な姿となってあらわれているのではないか。
 この「ど根性」作品のなかで、主人公の置かれている生活実態は、現在のこどもたちと比較すれば、それは、とても想像できないほど凄まじい状況である。然し、その渦中に居ても決して自分自身を見失うことがなかった。自分の生きる目的をしっかり胸に抱いて、それを支えとして這いつくばって頑張ってきた。それには、彼自身、天性ともいうべき強じんな意思力を備えていたからだ。
 そんななかで、ただ一つ、彼にとって幸いしたことは、どん底生活でも最後まで家庭が崩壊することがなかったことだ。なかでも、どっしりとした母親の愛の姿が存在していたからだと思う。だからこそ、主人公の心の裡には、親に対する孝心、貧しくとも必死で家庭を愛する心が生き続けてこられた。
 そして、周りの皆が自分を蔑み、嘲笑しているなかで、自分を認めてくれ、心のなかに一筋の光をさしこんでくれた人……それは、教師、区長、役場職員だった。これらの方々の一言によって、自らのツッパリの殻を脱ぎ捨てやる気を奮起させた。ここのところを、この本の作者は、底辺に置き去りにされたこどもたちの心理をものの見事に描き出している。
 わたしは、この作品のなかに生き続ける主人公の生き様に、また、彼を取り巻く環境に今更ながら教育の原点を再発見、再認識させられた気がする。
 今日、わたしたちの周りを振り返ってみると、こどもたちに身体に汗して、そのなかで感動が得られるという直接体験を体感させられる機会が非常に少なくなっている。とりわけ、教育現場では五感を通して得られる喜怒哀楽感情を育てることが次第に困難になってきている。このことが、こどもたちに「根性の精神、強い意志力」を育てにくくしている原因ではないかと考える。
 たしかに、この本の主人公が育った時代背景は今とは別世界の感がある。しかし、この作品のなかに脈々と流れる主題(精神的な価値)は、時代を超え、いかなる社会に於いても相通じるものがあり、作品を読む人の心を揺り動かす。

 

新聞コラムより
「ど根性、中岸おさむ土方半生記」を読ませてもらった。
 読むにつれて、こまやかな感情表現や、くっきりと人物を浮き彫らせた、練れた文章に引きずり込まれる一方、主人公のひたむきな生き方と、まわりの人たちのやさしさに何回となく胸がつまった。
 苦しみを糧として心豊かに懸命に生きることの証を残したいという主人公の熱い思いがにじむ自分史の赤裸々さにも心打たれた。
 読み終わって、わけ知り顔でいうことになりそうだが【逆境が人間をつくる】という劇的な実証を感じ取ることができたというのが率直な感想だ。
 逆境というと、およそ今の生活にはそぐわない言葉かもしれない。まして、肩に食い込む痛さや空腹の辛さ、歯をくいしばっての我慢。そうした体験は正直いって現代っ子は一度も味わうことがなく、青年期に向かって走り出している。しかし、わたしたち大人は、こどもたちに何を託そうとするのか。どんな生き方を語りかけたらいいのか。
 物の豊かさが心の豊かさと結びつかない現代社会のひずみや、心の貧しさを嘆く声は高い。
 熟れきった繁栄社会のあとに訪れる虚しさを感じ始めたからだろうか。
 そんななか、人間の美しさ、強さとは何か、……心のなかに、考える錘をたらしてくれた本書である。

 

このあとは、本文でお楽しみ下さい。読み終えた時、あなたの人生観が根底から変わるかも?。とにかく、9月で2000ダウンロードのお礼申しあげ、価格も99円と破格にしました。読後ご感想などいただけると幸甚です。どうぞよろしく。                                                                      よしい ふみと

 

もくじ
              
第一章

むらさきのけむり  11     
空腹        25            
吸いがら拾い    35        
あらぬ疑い     40        
母のぞうり     63       
真夜中の砂利持ち  84   
孤独への入り口   121      
春の闇       138         
運命の扉      171        
報われた      186            
独自のわざ     202       
   
第二章

大阪の空      219        
あんこう(立ちん坊) 243   
人夫頭       269         
五百円の縁     293       
独立開業      324        

主人公からのメッセージ345  
主人公、中岸おさむ氏のプロフィール 369  
  
本書内の方言解説  349     
 
奥付        352