yasutokuのブログ

自伝・自分史の制作。原稿拝見およびご指導。取材し執筆。

自費出版専科 山の辺書房より「平成の大洪水」「ど根性」多数のご購読お礼

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DLマーケットで販売中の電子書籍「平成の大洪水」に対して多くの皆様からメッセージを頂きました。殆どの梗概は「私も同じような経験をしました。書籍を読ませて頂き共有するところが多く元気をもらいました」という内容で、発行者として大変嬉しく思っております。どうもありがとうございました。

 

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この書籍につづき、同じくDLマーケットで電子書籍「ど根性 中岸おさむ土方半生記」も再販売を開始しました。早速お読み頂いた方からの貴重な書評を頂きましたので、その一部を掲載させていただきます。 (書評・ご感想文)  

●本宮町内の中学校に務める知り合いの先生から贈られた「ど根性、中岸おさむ土方半生記」を読ませてもらった。読むにつれて、こまやかな感情表現や、くっきりと人物を浮き彫らせた、練れた文章に引きずり込まれる一方、主人公のひたむきな生き方と、まわりの人たちのやさしさに何回となく胸がつまった。 苦しみを糧として心豊かに懸命に生きることの証を残したいという主人公の熱い思いがにじむ自分史の赤裸々さにも心打たれた。  

読み終わって、わけ知り顔でいうことになりそうだが【逆境が人間をつくる】という劇的な実証を感じ取ることができたというのが率直な感想だ。  逆境というと、およそ今の生活にはそぐわない言葉かもしれない。まして、肩に食い込む痛さや空腹の辛さ、歯をくいしばっての我慢。そうした体験は正直いって現代っ子は一度も味わうことがなく、青年期に向かって走り出している。しかし、わたしたち大人は、こどもたちに何を託そうとするのか。どんな生き方を語りかけたらいいのか。 物の豊かさが心の豊かさと結びつかない現代社会の歪や心の貧しさを嘆く声は高い。熟れきった繁栄社会のあとに訪れる虚しさを感じ始めたからだろうか。 そんななか、人間の美しさ、強さとは何か、……心のなかに、考える錘をたらしてくれた本書である    (紀何新聞「紀南山脈」コラムより)

 

 ●「何気なしに足元の土をつかんだ。ひと握りの土は、ほんのりと温かい。その温もりは手のひらから腕に、胸にしみこむ。おさむ少年は、生まれて初めて確かな手ごたえを感じた。よし、土で成功したる! このとき、しっかりと心に誓った」この文章は、「ど根性」中岸おさむ土方半生記……運命の扉……章の一節である。  

このとき、主人公おさむ少年は十三才。旧社地、大斎原の近くの土木作業場で休憩時のことである。この瞬間、おさむ少年は、土をとおして神との出会いを体験した。そして、熊野大神は、素晴らしい啓示を与え給うたとわたしは確信する。まさしく運命の扉がここに開かれた。土方仕事の経験は、この時が初めてではない。既に小学校六年の年少で真夜中から夜の明けるまで土方仕事をやりぬいて家計の手助けをしている。  

その後も、筆舌に尽くしがたい艱難辛苦を見事に克服して、その度毎に大きく運命を切り開いていった。  人間は誰しも、他人にはうち明けられない秘密を持つ。主人公中岸さんは、それを敢然と曝け出し、告白し、訴えた。このことは、[心のみそぎ] をなし了えたわけである。  

それにしても、何と、この実録小説は素晴らしいものか。只々、頭のさがる思いがする。 (k.k)  想像を絶するような苦労を淡々と乗り越えてきた中岸さんの鋼鐵のような強い意志と精神力に感動をおぼえた。母に心配させたくない、悲しませたくないと、がむしゃらに頑張り抜く中岸少年の姿が今も瞼に焼き付いて離れようとしない。少年少女諸君がこの本に接するとき、今、自分たちが忘れかけている〝 何か 〟を思い出し、同時に、さらに大きな夢と希望を抱いてくれるであろうことを確信する。 (紀南新聞前編集長 山本紀一郎)  児童図書「ど根性」発表記事を新聞で見て直ぐ買って知人にも送り紹介しています。 極貧のどん底の生活から耐え忍び苦闘して立ち上がった根性は【金次郎、おしんそっくりで、涙と力強さをもって読ませていただきました。  

万人必読の書。心から頭がさがりました。 (t.m)  

 

●午後から仕事を休み、一気に読み終えました。夜はすでに一時過ぎになり、床のなかに入り眠らねばと焦りはしたものの、深夜の河原に、言語を絶する過酷な労働に骨身を削るひとりの小学六年生が脳裏をかけ巡り、とうとう朝まで一睡もできなかった。あまりにも凄まじい苦難の実話でした。激動の昭和に、しかも我が郷土に明治、大正期に見る立志伝中の人物が実在したとは。この本こそ、一般人はもとより青少年必読の書といわずして何といえよう。                           (h.t)  

 

●地を這うような、どん底の人生から立上がる凄絶さ。誠に目を見張るような人生だと思います。一気に読みおえた私は、目を閉じた儘、暫く放心状態でした。やがて、万感交々去来するものがありました。今更のように、中岸さんの人間の深みを感じました。誰にでも真似る事が出来るものではありませんが、せめて心の糧にしたいものだと思います。                              (医学博士、i.g) 

 

● 児童図書「ど根性」を読みまして只々感動するばかりです。まだ幼い十一才のときより真夜中のじゃり持ち土方仕事にでて、両親を思い、家庭を思い、また、自分に打ち勝つ精神力、たくましさ、その精神の粘り強さには驚嘆するばかりです。とくに、百頁の、母親が我が子に詫びて見送るあの情景が涙させるものでした。  大阪の釜ヶ崎で立ちん坊で働き、ドヤ街の生活をしながらよく頑張りましたことは[ど根性精神]のひと言につきるものと思います。主人公の社会での生活された場面も、人間性の切磋琢磨が相まって築きあげられた人生観は、わたしの胸を深く打ちました。  作者が、主人公の人柄を克明に掘り起こしたこの著作は素晴らしく、その執筆に感銘いたしました。                      (大学講師、t.u)